鼻づまりは、鼻の中の空気の通りが悪くなるために起こります。
原因としては、急性鼻炎や慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症などがあります。
これらの鼻の病気では、鼻の粘膜に炎症が起きて腫れるため、空気の通りが妨げられます。
慢性副鼻腔炎では、鼻汁の分泌が多く粘調になるため、鼻づまりが起こります。
同様に、鼻風邪を引いて鼻汁が多く出る場合にも、鼻づまりが起こりやすくなります。
鼻炎や副鼻腔炎の症状がないのにもかかわらず、鼻づまりが起こる場合は、鼻中隔弯曲症が原因になっている可能性があります。
鼻中隔は、鼻の内部を左右に分けている仕切りですが、弯曲がひどいと、狭められている側の鼻腔に、鼻づまりが起こりやすくなります。
鼻茸(はなたけ)といって、キノコのようなポリープが鼻粘膜にできることもあります。
この鼻茸が障害物となって、鼻詰まりが引き起こされることもあります。さらに多くありませんが、鼻の腫瘍でも鼻づまりが起こります。特に片側の鼻詰まりには注意を要します。
「後鼻漏」といって、慢性副鼻腔炎の症状のひとつとして起こります。
一般に、慢性副鼻腔炎では、黄色っぽい鼻汁が多いのですが、粘性や水様性のこともあります。
喉に流れた鼻汁が、長引く咳や痰の症状になることもあります。
鼻におできができたり、鼻に湿疹ができると、痛みが起こります。
おできは、小鼻、鼻の先、鼻の入り口などにできますが、湿疹は、ほとんどが鼻の入り口に発生します。
鼻を頻繁にかんだり、鼻毛を抜いたり、鼻をいじったりすると、おできや湿疹ができやすいので注意が必要です。
鼻血(鼻出血)は鼻の粘膜の毛細血管が切れて起こります。
炎症や掻き傷で起こりやすく、鼻汁が多い時に強くかんでも、出血することがあります。これは、鼻の入り口には毛細血管が多く、粘膜のすぐ下に血管があって浮き出た形になっているためです。
したがって、軽い刺激が加わっただけでも血管が切れやすいのです。
鼻からの出血で注意を要するのが、良性や悪性の腫瘍が潜んでいる場合です。
鼻出血が何度も繰り返されたり、鼻汁に、血が頻繁に混じっている時は要注意です。